こんにちは!英会話スクール講師のKIKOです。
私の働くスクールでもTOEICのスコアアップを目的とする方が沢山いますが、正しい勉強法を知らない方が本当に多いと感じています。
特に多いのが、社会人の生徒さんたちのこんな悩み。
- 何から始めたら良いか分からない
- 時間が取れない
- 勉強してるけど、スコアが上がらない
実は、かつては私もIT企業でSEとして働きながら、必死に勉強してTOEICスコアを上げてきました。
(その後転職して、現在は大手英会話スクールの講師をしています。)
なので、この手の悩みは本当によく分かります。
確かに毎日仕事をしながらTOEICの勉強をするのは簡単ではありません。
ですが、スコアアップの最短を行ける王道の勉強法があります。
毎日沢山の時間が取れなくてもポイントさえしっかり押さえていれば、スコアアップは実現できます。
ということで、今回は社会人向けのTOEIC王道勉強法を解説していきます。
TOEIC500点未満の方には、王道の勉強法にプラスして初心者向けのコツというものがあるので、ぜひ最後までお読みください。
- 社会人でTOEICスコアアップをしたい人
- 何から手を付けたらいいか分からない人
- なかなかスコアが上がらない人
- 勉強時間が取れなくて挫折しそうな人
- TOEIC 500点未満の人
この記事の目次
社会人向けのTOEIC【王道】勉強法|3つのポイント
TOEICスコアアップの最短ルートを行くには、
正しい順序 × 正しいやり方 × 時間
を意識して取り組むことが大切です。
一つずつ解説していきますね。
正しい順序
そもそも英語力というのは、下の図のようになっています。
TOEICでは、このうち単語・文法・音(発音)と聞く、読むが必要になります。
重要なのは、単語、文法、音(発音)が土台にあるということです。
TOEICは聞くと読むをスコア化しますが、その2つを伸ばす前に、しっかりと土台を作っておく必要があります。
土台が穴だらけの状態でリスニングとリーディングのトレーニングを沢山しても、TOEICのスコアはいずれ頭打ちになるので要注意!
つまり、正しい順序とは、
- 単語
- 文法
- リスニング
- リーディング
となります。
まずは、今の自分のレベル~目標レベルの単語・文法・音をマスターする所から始めましょう。
正しいやり方
これは王道中の王道。
TOEIC高得点保持者は、ほぼ全員が知っている&やっている基本の学習方法があります。
トレーニングする分野によってそれぞれ別記事で詳しく解説していますので、具体的なやり方はリンクから参照してください。
単語の学習
文法の学習
リスニングのトレーニング
リーディングのトレーニング
ここでの最大のポイントは、必ず声に出して勉強することです。
音はリスニングだけでなく、実はリーディングにも影響します。
長文を読む時に心の中で音読していませんか?
ほとんどの方がしていると思います。
この場合、英文の黙読スピードは音読スピードと同じになりますよね。
つまり、どの分野をトレーニングするにしろ、普段から声に出して学習することで次の2つの効果が得られます。
- 正しい発音が身に付き、リスニング力が上がる。
- 読むことに慣れ、リーディングのスピードが上がる。
単語や文法の学習をしながら、リスニングとリーディングの対策も少しずつできるので、効率倍増ですね!!
時間
社会人にとって一番の壁になるのが時間ではないでしょうか。
私の場合もなかなかまとまった時間が取れないことが一番の悩みでした。
一方で、TOEICのスコアを100点アップさせるのに200時間の勉強が必要だとも言われます。
ですが、安心してください。
勉強時間をまとめて取る必要はありません。
代わりに、スキマ時間を最大限に活用しましょう!
朝起きて 5分
通勤中(電車)20分
会社の昼休み 15分
トイレの中で 5分
歯磨き中 3分
食事の前に 2分
寝る前に 10分
合計 1時間
これはあくまで例ですが、スキマ時間を合計すると実は結構な時間になります。
余裕のある日は、この他に自宅で30分ほどじっくり時間が取れると更に効果的です。
じっくり時間はスキマ時間にできないこと、例えば声を出して行うトレーニングや、長い文章を読み込むことに使いましょう。
スキマ時間で反復学習し、じっくり時間で理解を深める。
このセットを意識して時間が取れると、質の高い学習ができて英語力アップが加速します。
じっくり時間は週末にまとめて取るのも良いですね!
以上、3つのポイント
正しい順序×正しいやり方×時間
をどう実生活に取り入れるのか、アプローチが大きく3つあるので、次で解説します。
社会人向けのTOEIC【王道】勉強法|3つのアプローチ
上記3つのポイントを押さえた上で実際に始めるには、
- 独学 × 市販教材
- 独学 × アプリ
- スクールに通う
の3つのやり方があります。
それぞれのメリット・デメリットを解説していきますので、自分に合った方法で始めましょう。
独学×市販教材
独学で難しいのは、正しいやり方ができているかどうか、自分では分からないことです。
SNSを活用して、悩んだり、迷ったりした時に質問できる環境を作ったり、独学に限界を感じたらアプリやスクールを利用するのもおすすめです。
独学×アプリ
アプリでの学習で難しいのは、続けられるかどうか。
同じ目的を持つ人とつながったりどうしても続かない場合は、ある程度の出費は自己投資として割り切って、スクールに頼るのがおすすめです。
ちなみに、オススメのアプリはスタディサプリTOEIC。
- スマホでどこでも学習できる
- 月額2,728円~と良心的な料金設定
- 演習問題の量が豊富(TOEIC20回分相当)
- 動画で文法やテクニックが学べる
- スキマ時間に取り組みやすい
カリスマ講師の講義動画が視聴できたり、AI搭載で効率の良い学習が期待できます。
無料体験があるのも安心ですね。
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スクールに通う
スクールで難しいのはやはり費用面。
通常のスクールであれば、半年~1年続けることは視野に入れたいところ。
TOEICコーチングは高額ですが、その分効果も高く、短期間で結果が出やすいです。
急いでTOEICスコアを上げたい人におすすめです。
社会人向けのTOEIC【王道】勉強法|初心者の場合
ここでは、初心者、特にTOEIC500点未満の方に向けた3つのコツについてお話します。
1.600点を目指す
2.英検教材を使う
3.学習を習慣化する
それぞれ解説していきますね。
1.600点を目指す
まず、初心者の方は600点を目指しましょう。
600点を取るためには基礎固めが必須だからです。
正しい学習法でしっかりと土台を作ることで、その後のスコアアップや、更には現場でのメールのやり取り・英会話まで幅広く応用が利きます。
また、企業によってはお祝い金がもらえる場合もありますよね!
TOEIC600点については、レベルや勉強時間など、こちらの記事で更に詳しく解説しています。
参考にしてみてください。
まずはTOEIC600点|レベル・時間・学習プランをプロが解説2.英検教材を使う
英検は土台作りとリスニング・リーディングのトレーニングにとても優秀です。
ご存知の通り、初心者~上級者まで同じテストを受けるTOEICと異なり、英検はレベルごとに試験の内容が違います。
つまり、教材もレベル別になっています。
実は英検には、TOEICや日常生活に出てくる単語が目白押し。
学ぶ順序が命の文法も、英検級に合わせて順序良く学習することができます。
英検教材は自分にピッタリ合ったレベルから学習を積み上げることができ、強固な土台作りにつながりますよ!
また、リーディングやリスニングも級と共に少しずつ難易度が上がるので、無理なくレベルアップできます。
ということで、600点を目指すには、次のように学習していくのがオススメです。
英検2級保持者の平均TOEICスコアは550点と言われています。
そこからTOEICの形式に慣れたりテクニックを習得することで、600点超えを確実に狙っていけますね!
ちなみに英検3級以上には、ライティングとスピーキングも試験に含まれています。
TOEIC600点を最短で取得したい方はライティングとスピーキングは省略してOK。
英検は受験せず、過去問の筆記&リスニングの全パートで7割以上正解できるようになったら上の級へ進みましょう。
もし、TOEICスコアよりも、仕事でメールや電話でのやり取りができるようになりたい場合には、ライティングやスピーキングも学習している級に合わせてトレーニングしていきましょう。
その場合は、実際に英検を受験するのも良いですね。
もちろん、最初からTOEIC教材で学習する方法もあるのですが、正直、初心者にはおすすめしていません。
なぜなら、単語・文法・音の土台に穴ができやすく、TOEICスコアが伸び悩んだり、現場ではほとんど使えないからです。
この辺りのことは、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
3カ月でTOEIC爆上げ|初心者には絶対オススメしない理由3.学習を習慣化する
前の章でもお話しましたが、TOEICのスコアを100点アップするのに必要な勉強時間の目安は200時間だと言われています。
例えば、現在TOEIC300点の方が600点を目指す場合には、目安で600時間の勉強が必要になりますよね。
1日1時間の勉強で1年半強、1日2時間の勉強でおよそ10カ月かかります。
普段から忙しい社会人にとっては、2,3カ月でどうにかなる時間ではないですよね。
だからこそ、学習を習慣化できるかどうかがポイントになってきます。
そして実は、TOEICで600点以上を持っている方のほとんどは、既に学習が習慣化しています。
600点を超えられるかどうかは学習が習慣化しているかどうかに掛かっている、と言っても過言ではありません。
まずは1日30分からでも良いので、今日から始めてみましょう!
TOEICスコアアップの先に…
この記事を読んでくださっている皆さんには、ぜひもう一歩先まで英語学習を続けて欲しいと思います。
つまり、英語を使って発信できるビジネスパーソンになることです。
日本では多くの企業でTOEICハイスコアの人材を募集しています。
しかし、企業が本当に必要としている人材は、英語で発信ができる人です。
TOEICで伸ばすことができるのは、リスニングとリーディングの2つのスキル。
この2つは受信、つまり相手の意図や物事の状況を理解することに役に立ちます。
ですが、発信できる(=自分から英語で伝えられる)ようになるには、ライティングやスピーキングのスキルを磨くことが必要になります。
もしTOEICのスコアアップが急ぎではない方は、英検を使ってライティングやスピーキングも同時に磨いていくのがオススメですよ!
リーディング・リスニングとの相乗効果で伸びが速くなります。
やっぱりスコアが最優先!
という方も、TOEICの目標をクリアした後は、ぜひライティング・スピーキングにも挑戦してくださいね!
英語の4技能|使える英語が身に付く【最強】スキルまとめ
今回は、TOEICの王道の学習法についてお話してきました。
- 【正しい順序 × 正しいやり方 × 時間】を意識する
- まずは単語・文法・発音を覚え、土台を固める
- 土台ができたら、リスニング・リーディングに取り組む
- スキマ時間を最大限に活用する
- 学習アプローチは3通り(独学×市販教材/独学×アプリ/スクール)
- 初心者は【今のレベル⇒英検2級⇒TOEIC600点】の順に進める
- スピーキング・ライティングもトレーニングし、最終的には英語で発信できる人になる
Staying put and putting in the effort.(一所懸命)
置かれている環境に左右されず、自分を中心に据えて、今できることを一つ一つ真剣にやっていきましょう。
応援していますよ!