学校で勉強してきたのに、文法が苦手という人は実は多いと思います。
- 文法用語が意味不明
- いっぱいあって覚えられない
- 文法がテキトーでも、何となく相手に伝わればOK!
と思ったことありませんか?
私は何度もありました!!!
今でこそ言えるのですが、文法って本当はすごく役に立つんです。
文法が分かればTOEICのスコアがアップするし、さっとメールも送れるし、日常会話なんてお手の物です。
それなのに多くの人が文法に苦手意識を持っているのは、文法学習がコミュニケーションに直結していないからというのが一つの要因だと思います。
(少なくとも私はテストのためだけに文法の勉強をしていました。)
では、どう学べば良いのか。
今回は英文法の正しい学び方を3ステップで分かりやすく解説していきます。
- 文法は本当に必要か
- 文法学習の3つのコツ
- 文法学習の3ステップ
英文法は正しい順序とやり方で学習することで、力強い味方になります。
苦手を克服して、目標達成にぐっと近づきましょう!
英文法って覚える必要ある? ⇒ はい、あります!!!
いきなりですが、英文法って何ですか?
英文法=ことば(単語)を並べるルール
です。
では、あなたは英語力の全体像を知っていますか?
英語力というのは、次の3つの土台と4つのスキルから成り立っています。
この図から分かるように、文法は3つの土台のひとつです。
単語と文法をセットで学習することで、覚えた単語を正しい順番に並べることができるようになります。
ちなみに、【音】は単語や文法の学習の中で同時に身に付けていきます。
この「単語、文法、音」は4つのスキル全てに直結しています。
土台をしっかり作っておくことで、後でスキルを伸ばす時に習得スピードが2倍にも3倍にもなりますよ!
私が文法をちゃんと理解できたのは、実は社会人になってから。
文法を身に付けてからは、TOEICのスコアが大幅にアップ!
会話でも自信を持って話せるようになりました。
この辺りのことはプロフィールで詳しくお話しています。
【始める前に要チェック】英文法の学習効率を上げる3つのコツ
実際に学習を始める前に、次の3つのコツを押さえておきましょう。
学習効率が格段にアップしますよ!
ひとつずつ説明していきますね。
順序
英文法は算数とよく似ていて、学ぶ順序がとても大切です。
例えば四角形の面積は、タテ×ヨコで求められますよね。
ですが、その前にかけ算を知らないと面積は求められません。
なので小2で九九を暗記し、小3でかけ算のひっ算を学び、ようやく小4で四角形の面積を学習します。
英文法にも学ぶべき順序があります。
すごく簡単に言ってしまうと、その順序は学校で習った順番と同じです。
例えば、このような感じです。
主語と動詞 ⇒ be動詞 ⇒ 一般動詞 ⇒ ・・・
順序よく学習することでつまづきが少なくなり、苦手意識も減らすことができます。
これから英文法をやり直そうとしている場合は、どこからやり直すのかをしっかりと確認してから始めましょう。
どこからやり直せば良いのか分からない場合はCASEC(キャセック)を受けてみてください。英検目安級を知ることができます。
英検各級の文法レベルと学校で習う文法には次のような関係があります。
英検級 | 英文法のレベル |
---|---|
英検5級 | 中1修了レベル |
英検4級 | 中2修了レベル |
英検3級 | 中3修了レベル |
英検準2級 | 高1修了レベル |
英検2級 | 高3修了レベル |
\5分で無料登録・40分で実力がわかる!/
⇒CASEC(キャセック)を受ける
CASECにつてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
【CASEC vs TOEIC】違いと使い分けをプロが徹底解説レベル別の必読教材はこちらで紹介しています。
では、2つ目のコツについて説明していきますね。
声
声に出して文法を学ぶことで、リスニングやスピーキングで使うための準備が同時にできます。
とても効率が良いですね!
やり方は簡単。
とにかく何でも声に出すこと。
例文に音声があればそれを聞き、マネをして声に出して練習します。
音声がついていない場合は、例文を自分で声を出して読み上げます。
練習問題などを解いた後も、正しい文を声に出して読み上げましょう。
くり返し
文法は自分で説明できるようになることを目標にしましょう。
理解するというよりは、「体得する」イメージです。
体得できるまで、何度もくり返し学習していきます。
1冊の教材を3周するのが理想ですね。
練習問題はテキストに答えを書き込まず、専用のノートに解いていきましょう。
では、いよいよ具体的な学習法を紹介していきますよ。
英文法の覚え方|3ステップ学習法
英文法は次の3ステップを1セットとして進めていきます。
それぞれに説明していきますね。
理解
テキストの文法説明をしっかり読んでルールを理解します。
この段階で文法を覚える必要はありません。
メインの説明だけでなく、隅にちょこっと書いてある注意点もしっかり読みましょう。
テキストにマーカーを引いたり、自分の言葉で補足説明を書き足したりしても良いですよ!
また、例文は必ず声に出して読みましょう。
リスニングとスピーキングも同時に鍛えられます。
練習
練習問題をノートに解いて、答え合わせをします。
ここでも、答え合わせをした文を声に出して読んでいきます。
1回目に問題を解く時は文法説明を見てもOK。
2回目以降は文法説明を隠して解いてみてください。
最終的には、何も見なくてもスラスラ解けるようになるまで、くり返し同じ問題を解いていきます。
ここでの最大のポイントは、なぜその答えになるのか、理由を追求することです。
例えば次のような場合、( )に入るのは1~3のどれになりますか?
He( )in the library.
1.am 2. are 3. is
答えは3の “is” ですよね。
では、なぜその答えになるのですか?
なぜなら、主語が “he” の時のbe動詞は “is” だと決まっているからです。
これが理由の追求です。
問題をくり返し解いて答えを覚えるのではなく、問題の中で文法がどう使われているのかを理解していきましょう。
ちなみに、理由の追求は、英検やTOEICなどの試験でもとても役に立ちます。
アウトプット
最後にアウトプットをします。
文法説明の例文の一部を自分のことに置き換えて、リアルな文章を作っていきます。
このような感じになります。
例文:
He is in the library.
置き換え:
Mr.Tanaka and I are in the meeting room.
(田中さんと私はミーティングルームにいます。)
文法ポイント:
主語を “he” から “Mr.Tanaka and I” に変えたので、be動詞も “are” に変える。
イメージ:
私は田中さん(上司)にミーティングルームに呼び出されている。
ミーティングルームには私たち二人だけ。
とても静かだ。
何で呼び出されたんだろう・・・。
怖いなぁ・・・。
どうですか?
ただの文法(ことばを並べるルール)がより身近なものに感じられませんか?
例文を自分のことに置き換えられたら、作った文章を「音読筆写」していきます。
音読筆写とは
声に出して読みながら何度も書くトレーニング。
- 自分で【書き】
- 自分で【話し】
- 自分で書いた文字を【読み】
- 自分の話した声を【聞く】
4つのスキルを同時に鍛えることができ、より深い学習につながる。
音読筆写のやり方は次の通りです。
音読筆写するフレーズや文を正しいスペルで丁寧に1回だけ書く。
声と書いている文字を一致させる。
書くスピードを上げ、なるべく声に合わせる。
文字は読めないほど雑でOK!
音読筆写したフレーズや文を具体的なイメージを思い浮かべながら声に出して言う。
ノートは閉じ、文字は見ない。
イメージを焼き付けるような意識を持つ。
そもそも文法は、自分の言いたい事を正しく伝えるためにあります。
アウトプットで仕上げることで、ライティングやスピーキングにも役に立ちますよ!
一石三鳥!
テキストの一単元ごとに、この3ステップで学習していきます。
テキスト1冊を最後までやり終えたら、同じ手順で2周目もやりましょう。
2周目は文法を覚えていきます。
3周目は少しだけやり方を変えます。
文法説明を読まずに、練習問題を口頭で解いていきます。
すぐに言えなかった問題だけ文法説明からやり直します。
こうすることで苦手がはっきりと分かり、学習効率がUPします!
口頭で問題を解く場合はスマホの音声録音機能などを使うと便利ですよ。
まとめ
今回は英文法の正しい学習方法について解説してきました。
- 英文法は英語の土台になる。
- 土台を固めることで、スキル習得が速くなる。
- 学習のコツは、正しい順序で、声を出して、くり返し取り組むこと。
- 理解 ⇒ 練習 ⇒ アウトプット の3ステップで覚える。
- 問題を解くときは、答えの理由を追求する。
- 1冊のテキストを3周する。
- 3周目は練習問題を口頭で解いてみる。
理由の追求とアウトプットを取り入れて、文法を「体得」しましょう。
Practice makes perfect!(継続は力なり)
応援しています!!