もう迷わない!TOEIC Part6の解き方と勉強法【決定版】

TOEICのPart6については、スクールの生徒さんからこんな悩みをよく頂きます。

  • 全部読んだ方がいい?
  • すごく時間がかかる
  • 対策の仕方が分からない
  • 素早く解くコツが知りたい

Part5のような問題もあるけど、Part7のように長文が提示されているので、解き方や対策に悩んでしまいますよね。

ひと癖もふた癖もあるこのパートですが、実は皆さんが感じていることが正解です!

Part6は簡単に言ってしまえば、Part5とPart7の融合。

つまり、テクニックもリーディング力もどちらも必要になるわけですね。

裏を返せば、Part6の解き方と勉強法を知ることで、Part5とPart7も同時に対策できるということ。

KIKO
KIKO

結果的にリーディングパート全体のスコアアップが期待できますよ!

今回はTOEICのPart6を効率よく解くテクニックと、そのテクニックを十分に活かすだけのリーディング力の養い方を解説していきます。

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TOEIC Part6|3つのポイント

まずはPart6のポイントを押さえておきましょう。

ポイントは次の3つです。

TOEIC Part6の3つのポイント
TOEIC Part6|3つのポイント

ひとつずつ解説していきます。

Part6の出題形式

Part6は長文の文中の空欄を補う形式で、A~Dの4択。

下のような問題です。

例題)

To: Project Leads

From: James Pak

Subject: Training Courses

 

To all Pak Designs project leaders:

 

In the coming weeks, we will be organizing several training sessions for –(131)– employees.

At Pak Designs, we believe that with the proper help and support from our senior project leaders, less experienced staff can quickly –(132)– a deep understanding of the design process.

Less experienced staff can quickly develop a deep understanding of the design process. –(133)–, they can improve their ability to communicate effectively across divisions. When employees at all experience levels interact, every employees competency level rises and the business overall benefits. For that reason,we are urging experienced project leaders to attend each one of the interactive seminars that will be held throughout the coming month. –(134)–.

 

Thank you for your support.

 

James Pak

Pak Designs

 

No. 131
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting

 

No. 132
(A) develop
(B) raise
(C) open
(D) complete

 

No. 133
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same time

 

No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.

 

出典:TOEIC公式ホームページ

Part6は長文が4つあり、1つの長文につき4問ずつ全部で16問あります。

4問中1問は、本文の途中に一文を挿入するタイプです。

Part6の最適な時間配分

結論から言ってしまうと、Part6にかける最適な時間は8分

1問30秒ペースになります。

Part5同様1問ごとに難易度は異なりますが、基本的に全文ざっと読みながら進めるのでこのくらいのペースが適当です。

とはいえ、TOEICのリーディングセクションは100問を75分で解かなければならないので、ゆっくり解いている余裕はありません。

初心者の方は、分からない問題は適当に塗りつぶして進むくらいでも大丈夫です。

後に控えるPart7が問題数も読む量も一番多いので、余力を残しておきましょう。

Part6のコツは「Part5」×「流し読み」

実はPart6にはPart5と形式が似ている問題が多数出題されます。

しかし、Part5に比べると接続詞を選ぶ問題や単語の意味を問う問題が多く、空欄前後だけでは判断できない場合があります。

更に一文を挿入する問題も含まれているので、空欄前後を意識しつつ、頭からざっと読みながら順番に問題を解いていく方法がおすすめです。

「ざっと読む」というのは、主語、動詞、目的語の3つを中心に読み、話の流れや概要を押さえる読み方です。

文をひとつひとつ正確に翻訳する必要はありません。

こんなこと言っていそうだな・・・。

くらいで大丈夫です。

ただし、その文書が書かれた目的しっかりと掴むことは必ず意識してください。

文書の目的が分かるだけでも、常識の範囲でいくつかの選択肢を除外できるので、消去法の精度がグッと上がります。

KIKO
KIKO

では、典型的なパターンと攻略法を見ていきましょう。

TOEIC Part6の出題パターンと攻略法

Part6には大きく分けて2つのパターンがあります。

Part6の出題パターンは2つ
Part6の出題パターン

それぞれ解説していきます。

Part6の得点源|Part5型

Part6には1つの長文につき4問出題されます。

そのうち、3問はPart5と同じタイプの問題になります。

見分け方は、とっても簡単。

選択肢が短い問題がPart5型です。

No. 131
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting

 

No. 132
(A) develop
(B) raise
(C) open
(D) complete

 

No. 133
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same time

 

No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.

出典:TOEIC公式ホームページ

この中では№131~133がPart5型になります。

基本的な解き方はPart5と同じですが、頭から流し読みをしながら解いていきましょう。

Part5の攻略法はこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。

教師「TOEIC Part5の時短ワザ、教えます。」【初心者必見】TOEIC Part5の勉強法|プロが教える時短ワザ

難易度MAX|一文挿入型

Part6で各長文に1問ずつ出題されるのが、一文挿入型の問題です。

選択肢に長い文が並んでいるのが特徴です。

先ほどの例で言うと、№134のような問題ですね。

このタイプの問題を解く時は、次の3つのステップで解いていきます。

全体の話の流れをつかみつつ、空欄前後の内容はできるだけ詳細に読み取る。
文書のタイプによって定番の話の流れがあるので、その流れから答えを予測する。
男性
男性

研修会を企画しているようだ。
じゃあ、次は研修会への参加申し込み方法が来るかな・・・?
それか「ふるってご参加ください」みたいな感じかな・・・?

選択肢を読み、しっくり来るものを選ぶ。

このように、読む量が多いうえ、ある程度詳細まで内容を理解する必要があるので、一文挿入型はPart6では難易度MAXと言っても過言ではないと思います。

ここまで紹介した攻略法はテクニックに過ぎません。

リーディング力があって初めてこのテクニックが活かされます。

テクニックを実践する前に、リーディング力をしっかりと養っておきましょう。

KIKO
KIKO

具体的なリーディング力の強化方法を次で解説していきますよ!

TOEIC Part6の勉強法

Part6の対策に必要なのは、リーディング力でしたね。

リーディング力は次の3つで構成されます。

リーディング力を構成する3つの要素
リーディング力を構成する3つの要素

基本的には次の順に強化していきます。

単語 ⇒ 文法 ⇒ 長文に慣れる

具体的なリーディングの学習手順については、こちらの記事でくわしく解説しています。

英語のリーディング勉強法英語のリーディング勉強法|初心者でも絶対身に付く7ステップ
KIKO
KIKO

リーディング力を鍛えることで、Part7のスコアアップも期待できますよ!

教材については今の英語レベルによって2パターンのおすすめがあります。

[ケース別]やることチャート
レベル別オススメ教材

今の自分の英語レベルが分からない場合は、CASEC(キャセック)を受けてみてください。

40~50分程度でTOEICの目安スコアが分かります。

CASECについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

CASECvsTOEIC【CASEC vs TOEIC】違いと使い分けをプロが徹底解説

では、それぞれ詳しく解説していきますね。

TOEIC 500点未満は英検で基礎力を養おう!

TOEICなのに、なぜ英検?

と思う方が多いと思います。

実はTOEICは中級~上級者向けの試験で、初心者は少し勉強したくらいではスコアの伸びを実感しづらいのです。

詳しくはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。

ショックを受ける女性【悲報】初心者はTOEICスコアが伸びにくい!?3つの理由と対策法

このレベルの方は基礎が不安定。

基礎的な単語や文法の知識に抜け漏れが多く、TOEICレベルの長文を読んでも概要をつかむことすら苦労する方がほとんどです。

しかし、数多あるTOEIC教材の中から、単語や文法の抜け漏れをピンポイントで補う事ができる教材を探すのは至難の業。

更にはTOEICのPart6対策教材では長文が難しすぎて、挫折の原因になります。

そこで英検の登場です。

英検はレベル別になっているので、自分が出来るレベルと出来ないレベルがハッキリと分かります。

英検で出来るレベルと出来ないレベルを表したイラスト

やった気がするけど忘れている。

とか

長文を読んで何となく分かるけど、詳しいところまではちょっと自信がない。

と感じる級からスタートすると、ちょうど良く単語や文法の抜け漏れを補いつつ、長文にも徐々に慣れることができます。

英検を何級から始めたら良いか分からない方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

久しぶりに英検を受けようと思っている人久しぶりの英検|社会人は何級から受けるべき?-現役講師が答えます

また、ずっとTOEICだけを対策してきた方に多い【英語が話せない】という問題を、英検を活用していくことで同時に回避できます。

なぜなら、英検は読む・聞く・書く・話すの4技能がテストに含まれているからです。

少し脱線してしまいましたが、例えば、TOEIC 600点を目指す場合は次のように進めていきます。

TOEIC600点までのマイルストーン
TOEIC600点までのマイルストーン

今のレベルから英検準2級まで、実際に試験を受けて合格していきましょう。

試験に合格することは、モチベーションの維持に大きく役立ちます。

小さな成功を積んでいくイメージですね。

ですが、英検2級の受験は必須ではありません。

英検は4技能全てが試験に含まれていますが、TOEICはリスニングとリーディングの2技能だけしか試験に含まれていないからです。

英検2級の英作文と面接は結構レベルが高いので、最速でTOEIC600点を目指す場合は、2級合格は後回しにしましょう。

英検2級保持者のTOEIC平均スコアは550点と言われています。

このレベルのリスニング力とリーディング力は身に付けておきたいですね!

2級過去問題の筆記&リスニングで7割正解できるレベルまで到達していればOKです。

そこまで到達したら、TOEICの教材を使って対策を始めましょう。

また、おすすめの教材はこちらの記事を参考にしてみてください。

タイトルは「TOEIC向け」ですが、英検向けの教材を多数紹介しています。

数冊の本TOEIC初心者向けの参考書|プロが選んだ本当に役立つ16冊

TOEIC 500点以上はTOEIC向け教材で突き進め!

既にTOEICで500点以上を持っている場合は、TOEIC専用の対策教材が有効です。

目標スコアに合わせて、書店やAmazonで気に入った教材を選べばOK!

ただし、注意点が2つあります。

ハイスコアを狙う場合はステップを踏む

現在500点の方が900点越えを狙うこと自体は問題ないのですが、教材は少しずつレベルアップしていくのがおすすめです。

例えば、「900点突破」を謳った教材に最初に手を着けると、500~800点くらいまでに対策しておくべき箇所が十分に学習できない場合があります。

600点⇒700点⇒800点⇒900点

のように、ステップアップしていきいましょう。

解説が丁寧な問題集を選ぶ

解説がどれだけ具体的かは、問題集によって異なります。

解説が丁寧であるほど独学の助けになるので、ここは重要なポイントです!

問題のページより解説のページの方が多いもの、問題集と解説が別の冊子になっているものなどがおすすめ。

実際に手に取って解説に目を通せれば尚良し。

次の2冊が個人的にはオススメです。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9
TOEIC L&R TEST パート6特急

ちなみに、こちらの教材はいずれも冊子タイプになります。

アプリで学習したい場合は、スタサプEnglish|TOEIC対策コースがオススメです。

スタディサプリEnglishの特徴
  • スマホでどこでも学習できる
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  • 動画で文法やテクニックが学べる
  • スキマ時間に取り組みやすい

カリスマ講師の講義動画が視聴できたり、AI搭載で効率の良い学習が期待できます。

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【目標600点】Part6本番のコツ

本番を迎える前に、ぜひ身に付けておいて欲しいテクニックが2つあります。

それは、

  • 捨てる問題を見極める
  • 消去法を積極的に使う

です。

TOEICのリーディングセクションは100問75分と時間的にかなり厳しいです。

時間内に全ての問題を読み、考え、回答できるようになるのは、850点以上になります。

目標スコアが600点の方は、「解ける問題」と「頑張れば解けそうな問題」の2つに時間をかける戦略が有効です。

そのためには、解けそうにない難易度が高い問題を切り捨てることも必要になってきます。

解かない問題は事前に決めておくと本番で迷いませんね。

Part6でオススメの解かない問題は

  1. Part5型の前置詞/接続詞/語彙の問題で、選択肢の意味が一つも分からないもの
  2. 一文挿入型

の2つです。

まず、意味が分からない問題はどんなに時間をかけても解けません

潔くあきらめましょう。

一文挿入型は難易度が非常に高いうえに沢山読まなければ解けないので、あえて挑戦せずにどれか1つにマークして先に進むのがおすすめです。

また、消去法を多用し、3択か2択まで選択肢を減らしてから回答しましょう。

確実に正答率が上がります。

ただし、消去法を行った後に10秒考えても正解への糸口が見つからない時は、考えることを止め、どれか1つにマークして次へ進みましょう。

これを徹底することで、「解ける問題」と「頑張れば解けそうな問題」にしっかりと時間を割くことができるようになります。

まとめ

今回は、TOEICリーディングセクションのPart6の攻略法と勉強法を解説してきました。

  • Part6にかけられる時間は最大8分(目安:30秒/1問)
  • 出題パターンによってかける時間が異なる
  • 先頭から流し読みをしながら解いていく
  • Part5のテクニックを存分に使う
  • Part6攻略には、単語・文法・長文への慣れが必須
  • TOEIC 500点未満の人は英検を使って基礎からやり直す
  • TOEIC 500点以上の人はTOEIC専用教材を使って対策する
  • 本番前に【捨てる問題】を決めておく
  • 本番前に【消去法】をマスターしておく

テクニックだけに頼ると、絶対にスコアは頭打ちになります。

単語・文法・長文の学習 ⇒ テクニックを身に付ける

の順に進めましょう!

順を追って成功へ向かう人英語講師が解説|社会人向けのTOEIC【王道】勉強法
KIKO
KIKO

You can’t build a house without a foundation.

(土台のないところに家は立たない)

応援していますよ!

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