リスニングの勉強をしていると、全員が悩むのがこれ。
聞き取れない
ですが、一口に聞き取れないと言っても原因は5つあります。
今回は英語が聞き取れない5つの原因を解説していきます。
あなたが聞き取れない原因を見つける方法もお伝えします。
お見逃しなく!
- 聞き取れない原因
- 自分の原因の見つけ方
- 対策方法
自分に足りない部分にダイレクトに響くトレーニングをすることで、リスニング力は確実に上がります。
まずは、弱点を知ることから始めましょう。
英語が聞き取れない5つの原因
詳しく説明していきますね。
単語、文法、音
単語、文法、音、この3つは英語力全体を支える土台になっているので、英語を聞く時にとても重要です。
単語というのは、シンプルに単語の知識量を意味します。
知らない単語は、ほぼ100%聞き取れないですよね…。
文法は意外に思われるかも知れませんが、文法には話に具体性を持たせ、流れを作っていく役割があります。
例えば、このような単語が聞き取れたとします。
I, party, eat Japanese food, my friend, like, delicious
この単語だけを見て、どんなストーリーを想像しますか?
色々なことが思い浮かびますよね。
では、ここに文法を付け足します。
I, had, party,
it was, for, to, eat Japanese food,
my friend, didn’t like , but , it was delicious.
どうですか?
この状態ではまだ完全ではないのですが、何について話しているのか、いつの出来事なのか、何があったのか、だいぶ具体的になりましたね。
ちなみに、完全な文はこちらになります。
I had a party.
It was first time for me to eat Japanese food.
My friend didn’t like it, but I thought it was delicious.
私たちが人の話を聞く時、重要なキーワードだけを拾い、あとは話の流れから推測で補っています。
一言一句100%を聞き取っているわけではありません。
重要なキーワードは、単語と文法(didn’t など)になります。
また、文法を知っていることで、話の流れをイメージしやすくなります。
話の流れが分かれば、あとに続く会話も推測しやすくなりますよね!
このように、文法はリスニングでも大切な役を担っているんですよ。
音というのは、次の2つのことを意味します。
- 単語の発音
- フレーズでの音の変化
単語ひとつひとつの発音を知らなければ、聞き取ることは難しいですよね。
その他にも、単語がいくつかまとまってフレーズになると音が変化する場合があります。
例えば、
in a box
というフレーズ。
会話では
イン ア ボックス
と、それぞれの単語を区切って発音しません。
イナバックス
このようにつながって発音され、音も変化します。
この音の変化を知らないと、まとまった英語を聞き取ることは難しくなります。
スピード
4つ目はスピードです。
これはとても分かりやすいですね。
英語を話すスピードが速すぎて、ついていけない状況です。
ただし、「何に」ついていけないのかというのは2つあります。
- 音
- 理解
「音」は、音が速すぎて聞き取れないという意味です。
日本語でも早口の人の言っていることを聞き取るのはとても大変ですよね。
2つめの「理解」ですが、これは話すスピードが速すぎて、内容を理解するのが追い付かないという意味です。
始めのうちは聞き取れたけど、途中から訳が分からなくなったりする感じです。
「英語を聞き取る」というのは、詳しく言えば「英語の音を聞き取って、意味を理解する」ことです。
ただ音だけを拾っていっても、内容が理解できなければ「聞き取れた」とは言えないですよね。
背景知識の不足
背景知識というのは、話題に対して日本語でどれだけの知識や経験があるかということです。
さきほども言いましたが、私たちは話を聞く時に重要なキーワードだけを拾い、残りは推測で補っています。
もともと知識や経験のない話題は推測が難しいので、聞き取れない原因になります。
全く知らない分野の話は日本語でだってなかなか聞き取れないですよね。
ちなみに、私は最近の若者同士の話題(日本語)についていけません(笑)
英語が聞き取れない原因は以上の5つです。
では、あなたが聞き取れない原因はどれになるのでしょうか。
見つけ方を次で解説していきますね。
英語が聞き取れない|あなたの原因の見つけ方
あなたが英語を聞き取れない原因を見つけるには、「ディクテーション」が効果的です。
ディクテーションとは?
流れてくる音声の文字起こしをすること。
ディクテーションをすると、自分が聞き取れていない部分がはっきりと分かります。
空白となった部分を分析して、聞き取れなかった原因を見つけましょう。
例えばこのような感じです。
- 知らない単語だった。→単語が原因
上のように、書き取った英語の空白部分がそもそも知らない単語だった場合は、単語が原因になります。
- 文法上、セットで使われる単語が空白になっている。または、書き取ったものを読み返してみても、意味がよく分からない。→文法が原因
例えば下の図では、書き取った英語の”wanted”の後に”to”が足りません。
通常、会話の中ではこの”to”は、はっきりと発音されません。
しかし、文法の知識があれば、”wanted”と”improve”の間には”to”が必要であると分かり、実際にはよく聞こえていなくても付け足すことができます。
ですので、このような場合は文法が原因であると判断できますね。
- スクリプト(音声の原稿)を見たら、全部知っている単語だった。→音が原因
上のイラストのように、聞き取れなかった部分をスクリプトで確認すると、全部知っている単語で、意味も簡単に分かる場合があると思います。
この場合は、音が原因になります。
音が原因の場合は、単語の発音と音の変化の2種類があるので、どちらに当てはまるのか分析しましょう。
- 塊でごっそり抜けている。→スピードが原因
上の例では、”So,”の後がごっそり空白になっていて、”He likes it.”という最後の部分は聞き取れていいますね。
このような場合は、スピードが原因になります。
スピードの中にも、実際には2つの原因がありますので、よく分析してみましょう。
- スクリプトの日本語訳を読んでみると、あまり知識のない事柄だった。→背景知識の不足が原因
読まれた英語の日本語訳を読んでもよく分からない場合は、その分野に関する知識が足りないことが考えられます。
聞き取れない原因でもお話したように、日本語でも分からない話題を英語で理解することは、ほぼ不可能です。
原因は空白ごとに異なります。
空白ごとに原因を分析しましょう。
では、それぞれの原因に対するトレーニング方法を次で紹介していきますね。
英語が聞き取れない原因別トレーニング方法
リスニングに関する基本的な考え方として、
自分が言えるものは必ず聞き取れる
ということが言えます。
自分が言える単語、文法、音、スピードの音声は必ず聞き取れます。
逆を言えば、聞き取れないものは、自分が言えるようになることがリスニング力アップの近道です。
では、先ほど分析した聞き取れない原因別に、トレーニング方法を紹介します。
- 単語 :意味&発音を覚える
- 文法:使われている文法を理解する&音読する
- 音:正しい発音や音のつながりを知り、自分もマネをして言えるようになる
- スピード:自分も音声と同じスピードで言えるようになる
- 背景知識:普段からニュースや新聞などでいろいろな分野の話に触れる(もちろん日本語でOK)
知らない単語や文法が多数見つかった場合は、単語数アップや文法の学習にじっくり腰を据えて取り組むことをオススメします。
また、音とスピードへのアプローチは音読トレーニングが最強です!!
まとめ
今回は、英語が聞き取れない原因について解説してきました。
- 聞き取れない原因は5つある
- 自分が聞き取れない原因を見つけるにはディクテーションをしてみる
- ディクテーションで書けなかった空白部分の原因を分析する
- 原因は空白部分によって違う
- 原因に合ったトレーニングを行う
英語を聞き取るには、単語、文法、音、スピードを総合的に高めていくことが効果的です。
Practice makes perfect.(継続は力なり)
応援していますよ!