Hi there! 英会話スクール講師のKIKOです。
この記事を読んでくださっている皆さんは、TOEICのスコアを上げたい!と日々頑張っていらっしゃると思います。
TOEICのスコアを100点アップするにはおよそ200時間の勉強が必要だと言われていますが、今回は3カ月で100点アップを目指す場合にオススメの参考書を紹介していきます。
参考書は現在のスコア別に3冊ずつ選びました。
初心者の方や社会人の方でも無理なくスコアアップできる参考書を選んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
TOEICスコアを3カ月で100点アップするためのポイント
参考書を紹介する前に、3カ月でTOEICスコアを100点アップするための2つのポイントを整理しておきます。
時間
1つ目は時間です。
先ほども言いましたが、TOEICスコアを100点アップするにはおよそ200時間の勉強が必要だと言われています。
これを3ヶ月で割ると1日およそ2.5時間。
ですので、まずは1日2.5時間の勉強時間を確保するようにしましょう。
勉強時間はまとまっていなくても大丈夫です。
1回10分など隙間時間も駆使して1日のトータルで2時間半を達成できるように工夫してみましょう。
取り組む分野
2つ目は取り組む分野です。
TOEIC対策で必要になるのは、単語・文法・発音・リスニング・リーディング、この5つです。
この5つに絞って勉強していくことで、TOEICのスコアアップに直結します。
ただし初心者の場合、必ずしもTOEICに特化した参考書を使っていくことがベストではありません。
なぜなら初心者に圧倒的に足りないのは基礎力だからです。
今回紹介する参考書は、TOEICの対策に限定せず、基礎固めや5つの分野を効率よくトレーニングできるものを厳選しています。
では、いよいよオススメの参考書を紹介していきますね。
【3カ月で100点アップ】スコア別|オススメ参考書
では、いよいよオススメの参考書を紹介していきますね。
参考書はTOEICの現在のスコアが300点以下、300点台、400点台、500点台の4つに分けて、それぞれ3冊ずつ紹介していきます。
300点以下の場合を除き、単語学習用・文法学習用・TOEIC形式練習用の3冊セットを基本としています。
現在のTOEICスコアが300点以下
TOEICスコアが300点以下の方にはこちらの3冊がオススメです。
このレベルの方は、中学レベルの単語と文法が圧倒的に不足している場合が多く、英語に対して苦手意識が強い方が多いのも特徴です。
苦手意識を克服するためにも、中1からしっかりやり直しましょう。
こちらの3冊はイラストが沢山入っていて、感覚的に文法を理解しやすい内容になっています。
また、中学必須単語も例文に沢山入っていますので、1冊で単語の学習も同時に行うことができます。
この3冊をそれぞれ2・3周して、英語の基礎をマスターしましょう。
現在のTOEICスコアが300点台
現在のTOEICスコアが300点台の方にはこちらの3冊がオススメです。
このレベルの方は、中学英語は一通り理解できていますが、長い文章を読む時やTOEICの問題を解く時にそれまでに学習してきた文法や単語を応用していく力が不足しています。
中学レベルの単語や文法の復習し、少し長めの文章を読みきるリーディング力を養うことがスコアアップの鍵になります。
本番形式の対策にはリスニングの参考書をおすすめします。
TOEICはリスニングの方が使われている単語の難易度が低く、初心者でも対策しやすいからです。
この「TOEIC L&Rテスト リスニング ゼロからスコアが稼げるドリル」はTOEICでよく出されるパターンを攻略していくための一冊になります。
聞き取るべきポイントが分かりやすく解説されている上に、練習問題も沢山あるところが良いですね。
音声も本番に近いクオリティで用意されているので、そちらもおすすめポイントの一つです。
参考までに、3カ月の学習スケジュール例を挙げておきます。
ちなみに、英検3級というのは中学卒業程度のレベルになります。
現在のTOEICスコアが400点台
現在のTOEICスコアが400点台の方にオススメしたいのがこちらの3冊です。
このレベルの方は、中学英語は一通り身に付いているのですが、高校レベルの単語や文法が不足していることが原因で、TOEICのリーディングパートに歯が立たない状態です。
高校レベルの単語と文法を習得し、TOEICリーディングパートの出題形式に慣れることがスコアアップの鍵になります。
TOEICのリーディングセクションで一番対策がしやすいのがパート5です。
パート5は出題傾向がハッキリしていますので、対策をすることがスコアアップに直結します。
この「TOEIC L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル」はTOEICで必須となる単語を取り入れつつ、パート5のテクニックがしっかり学べる一冊になっています。
表紙には「300点レベル突破」と書いてありますが、こちらのテクニックはTOEIC600点まで十分に使える内容です。
解説が分かりやすいうえに、練習問題の数が豊富なのでおすすめしたい1冊です。
参考までに、3カ月の学習スケジュール例を挙げておきます。
ちなみに、英検準2級というのは高校2年生くらいのレベルになります。
現在のTOEICスコアが500点台
現在のTOEICスコアが500点台の方にオススメなのがこちらの参考書です。
このレベルの方は、基礎はほぼ整っていますが、リーディングパートを時間内に終わらせるだけのリーディングスピードが足りません。
また、単語または文法のどちらかが足りない状態ですので、2冊目は自分がより苦手な方を選んで対策しましょう。
英検2級文で覚える単熟語では日常的に使われる単語が習得できます。
加えて、ビジネス系の単語が苦手だと感じている人は出る単特急銀のフレーズに取り組んでみてください。
一方で、文法が苦手だと感じている人はゼロからスコアが稼げるドリルに取り組んでみてください。
文法の知識を復習すると共に、文法知識をTOEICのスコアにつなげていくテクニックを学ぶことができます。
どちらか迷ってしまった方は出る単特急銀のフレーズ取り組んでみてください。
語彙力はいくらあっても無駄にはなりません。
考までに、3カ月の学習スケジュール例を挙げておきます。
ちなみに、英検2級というのは大学受験レベルになります。
ここまでおすすめの参考書についてお話してきましたが、単語学習用に英検の参考書を使うことを疑問に思う方もいらっしゃると思いますので、理由を説明していきます。
TOEICスコアを3カ月で100点アップ|一石四鳥勉強法
ここでは、オススメ参考書で紹介した「文で覚える単熟語シリーズ」について、なぜ英検向けのこちらの教材がTOEIC対策に役立つのか解説していきます。
まずは構成です。
特徴的なのは、左側には長文が、右のページには長文に出てきた重要単語の一覧が載っています。
引用元:英語の友
よくある英単語一つにつき日本語の意味が書いてある単語帳とは少し様子が異なりますね。
この参考書はひとつの英単語を日本語と照らし合わせながら覚えていくのではなく、長文を音読する中で単語を覚えていくスタイルです。
長文を音読することには、次の3つのメリットがあります。
①応用しやすい
長文の中で単語を覚えていくことで、前後に良く来る単語や熟語もセットで覚えることができます。
例えば、
’encourage’(励ます、勧める)
という単語です。
こちらは文中ではよくこのような形で使われます。
My parents encouraged me to go abroad. (両親が私に留学を勧めた)
encourage+人+to 動詞の原形
この順で言葉を並べることで、人が○○することを勧めるという意味になります。
この形を知っていると、TOEICを受験する時もTOEICでよく出題されるこの問題文をサッと理解することができます。
What does the speaker encourage the customer to do?
ちなみにこれは
”話し手は、顧客に何をするよう勧めていますか。”
という意味です。
このように、長文の中で単語を身に付けていくと前後を含めたフレーズも一緒に学習できるので、TOEICでその単語やフレーズに出会った時に理解するスピードが圧倒的に速くなります。
②リーディング力が上がる
一般的な単語帳のように、一つの英単語に対して日本語の意味を覚えていくスタイルでは、リーディング力はそれほど大きく伸びないのですが、音読をすることはリーディング力アップに直結していきます。
単語を知っていればリーディング力はアップするんじゃないの…?
間違いではないですが、やはり、リーディング用のトレーニングをする方が上達が速いです。
リーディング力をアップする王道の勉強法として「精読+音読」というやり方があります。
精読というのは、長文を上から一文ずつ、意味や文法の使われ方を確認していくことです。
精読して意味が明らかになった長文を10~20回音読して仕上げるトレーニングは英語上級者では定番のやり方です。
文で覚える単熟語シリーズを使うことで、単語の学習に加え精読+音読ができるので、TOEICのリーディング対策にピッタリなんですね。
③リスニング力が上がる
リスニング力アップの秘訣は、自分が言えるようになる事です。
例えば、聞き取ることが難しい英語があったとします。
その場合、スクリプト(音声原稿)と音源を用意し、一通り意味を確認した後はその音源の発音、スピード、抑揚がそっくり真似できるようになるまでくり返し声に出して練習します。
リスニングの基本は「自分が言える英語は必ず聞き取れる」です。
聞き取れない英語は自分が言えるようになることで、問題は解決します。
文で覚える単熟語シリーズを使って音読していく時も発音、スピード、抑揚をそっくり真似することを意識して取り組んでいくことで、TOEICテストに必要なリスニング力も確実に身に付いていきます。
つまり、文で覚える単熟語シリーズを使って音読することで、TOEICに必要な単語・文法・発音・リスニング・リーディングの5つの分野のうち、単語・発音・リスニング・リーディングの4つを同時に鍛えることができます。
5つのうち4つの分野を同時に鍛えられるのは、効率が良いですね!
では、今回のまとめです。
まとめ
今回は3ヶ月でTOEICスコアを100点アップするための参考書についてお話してきました。
具体的な参考書の紹介は本編でお話した通りですが、成功に導くポイントは次の3つです。
- 1日2.5時間勉強する
- 単語、文法、発音、リスニング、リーディングの5分野を対策する
- 声に出すトレーニングを取り入れる
日々色々ある中で2.5時間を捻出するのは簡単なことではありませんが、3ヶ月と割りきってTOEIC対策に集中してみてください。
あなたの未来は必ず変わります!