Hi,there.
大手英会話スクール講師のKIKOです!
今回は、TOEICの対策を始める前に、必ずやっておくべき3つの事についてお話していきます。
どんなことでも、始めの1歩というのはエネルギーが必要ですし、最初から失敗したくないですよね。
この記事を読めば、TOEICに向けて気持ちの良いスタートを切ることができますよ!
- TOEICに興味がある
- TOEICを初めて受験する
- TOEIC対策をしたいけど、何から始めたらいいか分からない
1.現状を把握する
まず最初に目標を設定する人が多いと思いますが、それよりも大切なのが現在の自分の英語力を知る事です。
これをしておかないと、
- 間違った方向に進んでしまう
- 時間を無駄にする
- 挫折の原因になる
など、スタートから致命的な問題が発生してしまう恐れがあります。
例えば、みなさんは道に迷った時に地図を開きますよね。
まず最初にどこを見ますか?
もちろん現在地ですよね。
そして、次に目的地。
TOEICの対策でも同じことが言えます。
TOEICは英語力をスコアで表しますが、例えば、実際には700点の実力があるのに、それを知らずに目標点を500点としてしまった場合。
自分の実力を知らないまま対策を始めてしまったらどうなるでしょうか。
500点レベルの参考書を始めてラクラクこなし、実際にTOEICの試験を受けて目標以上の点数が取れて満足することでしょう。
一見成功しているように見えますが、これって実は時間の無駄ですよね。
逆にTOEIC700点を目標にしているのに、300点の実力しか無い場合。
本来であれば初歩的な単語や文法から学習を始めるべきなのに、いきなり700点向けの参考書に手をつけ、内容が難しすぎて理解できず、挫折の原因になってしまいます。
ですので、まずは、自分の英語力、TOEICスコアで何点くらいになるのかを確認してから対策を始めましょう。
(直近3カ月以内にTOEICの本番試験を受験した方は、その時のスコアを今の自分の実力と考えてOKです。)
現在のスコアを確認する方法で真っ先に思いつくのはTOEICの本番の試験を受けてみることだと思います。ですが、これは実はオススメしません。
なぜかと言うと、TOEICは申し込みから結果が出るまでに2カ月以上かかるからです。
鉄は熱いうちに打てといいますが、2カ月も待っていたら鉄が冷めてしまいますよね。
では、どうやって現在のスコアを確認するのか。
オススメは次の3つです。
- TOEIC公式問題集
- CASEC(キャセック)オンラインテスト
- アプリ
ひとつずつ説明していきます。
TOEIC公式問題集
公式問題集にはスコア換算表がついているので、1回分の模試を全部解いて〇をつける事で大体の予想スコアを算出することができます。
公式と謳っているだけあって予想スコアはとても精度が高いです。
また、TOEIC公式問題集は対策でも活躍するので手元に置いておいて損はない一冊です。
ただし、1回分の模試を解き終えるのに、2時間で100問解く必要があるので、英語が苦手な方、見るだけで眠くなってしまう方にはオススメしません。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9 [ ETS ] |
CASEC(キャセック)オンラインテスト
実はこのテストは、英検が開発したオンライン英語力測定テスト。
こちらは有料のサービスになるのですが、次のようなメリットがあります。
ただし、スマートフォンやタブレットでは受験できないので注意が必要です。
逆に、パソコン環境のある方にはとてもオススメのサービスになっています。
CASECについては、特徴、TOEICとの違い、受験後に得られるデータの詳細などをこちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
【CASEC vs TOEIC】違いと使い分けをプロが徹底解説アプリ
最後は、スマートフォン、タブレット向けのアプリです。
こちらは無料で利用することができて、5~15分程度で現在のTOEIC目安スコアを得ることができます。
手軽で良いのですが、公式問題集やCASECよりも予想スコアの精度は落ちるのが難点。
英語を見るだけで眠くなってしまう方は、こちらを試してみてもいいかも知れません。
もし、無料のアプリでTOEICの予想スコアを測定する場合は、abceed(エービーシード)がおすすめです。
こちらは無料版でも隙間時間の学習に活躍しますし、有料版はさまざまな教材を1つのアプリで学習することができます。
2.目標設定
現在のスコアを確認できたら、次に目標を設定しましょう。
ここでのポイントは次の2つです。
- 目的を持つ
- 2種類の目標を設定する
それぞれ説明していきますね。
目的を持つ
目的とは、TOEICスコアではなく、「なぜTOEICのスコアが必要なのか」という動機や、「TOEICのスコアが手に入ったらどんな自分になれるのか」という未来像です。
この目的が目標達成までブレずに行動を続けるための原動力になります。
- 履歴書に書いて就職活動に役立てる
- 会社からお祝い金をもらう
- 自信をつける
- 英語への苦手意識を減らす
- 資格コレクションを増やす
など、今はぼんやりした内容でもいいので、1つ目的を持っておきましょう。
挫折しそうになった時、伸び悩んだ時はこの目的をもう一度確かめることで、壁を乗り越えるための大きな力になります。
2種類の目標を設定する
2種類の目標とは、2〜3カ月の短い期間で達成する短期目標と、長い時間をかけて最終的に達成したい長期目標です。
長期目標はその名の通り、年単位で時間が必要になることが多いです。
その長い道のりの中で励みになるのが短期目標です。
長期目標には程遠くても、短い期間で自分の成長を感じることができれば、モチベーションを維持しやすくなります。
例えば、現在のTOEICスコアが300点で目標が600点の場合。
長期目標がTOEIC600点。
短期目標は、3カ月後のTOEIC本番試験で400点以上取る。
といった感じです。
そして3カ月後にまた新しい短期目標を設定します。
今の例では短期目標をTOEIC400点にしましたが、短期目標は必ずしもTOEICのスコアである必要はありません。
- 50日後までに100時間以上勉強する
- 2カ月で単語のテキスト1冊を終わらせる
などでも良いです。
短期目標で大切なのは、達成が困難なことを設定しないこと。
なぜなら、短期目標は途中でブレずにコツコツ積み上げるため工夫だからです。
特に社会人など普段から勉強時間をたくさん取れない方は要注意。
スモールステップを意識して、少し頑張れば達成できそうな目標を設定しましょう。
短期目標が達成できた時のご褒美も、忘れずに用意しておいてくださいね!
3.期限を決める
期限を決めずにダラダラやっていては、いつまでたっても達成できないですよね。
また、英語力もTOEICスコアもなかなか伸びません。
伸びないからつまらない。
つまらないからやめる。
と悪循環になってしまいます。
最後までやりきって目標を達成するために、期限は必ず決めておきましょう。
期限は長期目標と短期目標のそれぞれに設定していきます。
長期目標はTOEICスコアになることが多いと思いますので、必要になる勉強時間についてざっくりとした目安をお話しておきます。
一般的にTOEICのスコアを100点アップするのに200時間の勉強が必要だと言われています。
例えば、現在300点で目標600点⇒600時間の勉強時間が必要になる、ということですね。
毎日2時間勉強した場合は300日、およそ10カ月必要になります。
この時間を目安に、先に長期目標の期限を決め、次に短期目標の期限を決めるとやり易いと思います。
ちなみに、勉強時間を1日単位で決めるのか、1週間単位で決めるのかは好みが分かれると思います。
これは私個人の考えですが、日々のルーティーンがある程度決まっている方は1日何時間という決め方、飛び込みの用事が多い方は1週間単位で何時間と決めるとやり易いと思います。
私の場合は、子供がいますし、パート勤務なので、毎日同じペースで動くことができません。
ですので、1週間単位で勉強時間を考え、急な用事が入った時にも週内で調整できるようにしています。
ここまでで、目的、長期目標、短期目標の3つが具体的に決まりましたね。
最後にそれを紙に大きく書いて、よく見える所に貼っておきましょう。
一度心の中で決めても決心は揺らいでしまうもの。
気持ちが熱いうちに見える化して、「必ず達成する」と宣言することで、気持ちの良いスタートが切れますよ!
まとめ
今回は、TOEICの対策を始める前に、必ずやっておくべき3つの事についてお話してきました。
- 1.現在のTOEICスコアを知る
- 2.目的・長期目標・短期目標の3つを設定する
- 3.長期目標と短期目標の期限を決める
- 決めた目的・目標・期限を紙に書いて貼る
- 「必ず達成する!」と宣言する
自分の進むべき道が決まれば、あとはやるだけ。
皆さんが目標を達成できると信じていますよ!